塊根植物(コーデックス)やアガベなどの種まきを行う際に、
必ずと言っていいほど発生する難関が発芽の際に現れる
カビ
ご存知、白い菌糸のカビです。
無菌の土を使用、熱湯殺菌、湿度調整をいくら徹底しても
やはりでてきます。。。。。涙
沢山のブログなどで種まき方法を見ていると大体、
カビ対策として2種の殺菌剤が登場します。
ダコニールとベンレート
皆さん2種のどちらかを用いて発芽管理をされておられます。
結局どちらが塊根植物(コーデックス)やアガベの種まきには向いているの?
と疑問に思うことがあるかと思います。
今回はそれぞれの用途について説明しようと思います。
用途と要点
・種まき前の種の浸水(12時間〜24時間目安)
・種まき後の腰水に混ぜる
・水やりの際の殺菌効果として
基本上記で使用される方がほとんどだと思います。
まずはそれぞれの性質の紹介
ダコニール
有効成分 TPN(40%)
殺菌成分の作用性 予防効果
使用方法 水で希釈して使用する
特徴
- 草花、野菜、果樹など様々な植物で、かび類(糸状菌)によって起こり、特にもち病や炭そ病、斑点病など葉が変色するタイプの広範囲の病気に効果がある優れた園芸用の総合殺菌剤です。
- 耐光性、耐雨性に優れ、病気から植物を守る残効性があります。また各種病原菌に対しても抵抗性がつきにくい、優れた効果の保護殺菌剤です。
- 計量が手軽に行えるフロアブルタイプで、散布後の葉の汚れも少ないです。
予防効果
発生前に散布することによって病原菌の発生を抑えます。
ここ重要ですね。
カビや病原菌が発生したものを抑える用途では使用できません。
発生前の予防殺菌剤になります。
ベンレート
有効成分 ベノミル(50%)
殺菌成分の作用性 予防効果 治療効果
使用方法 水で希釈して使用する
特徴
- ばらの黒星病、うどんこ病に優れた効果があります。浸透移行作用により病原菌の侵入を防ぐ予防効果と、侵入した病原菌を退治する治療効果を兼ね備え、病原菌の細胞分裂を阻害して防除します。特に黒星病には早春の萌芽前から散布することで防除効果が高まります。
予防効果 治療効果
発生前に散布することによって病原菌を発生を抑えます。
既に発生している病原菌を退治する効果があります。
ここ重要ですね。
カビや病原菌が発生したものを抑える用途でも使用できます。
上記が2種の特徴になります。
用途と要点に当てはめてみます。
・種まき前の種の浸水(12時間〜24時間目安)
↑予防効果 ・ダコニール ・ベンレート
・種まき後の腰水に混ぜる
↑予防効果 ・ダコニール ・ベンレート
※ここから発芽に向けてカビの発生確率が上がります。
発生後はダコニールの効果はなし
・水やりの際の殺菌効果として
↑予防効果 カビなしの場合 ・ダコニール
カビ発生した場合 ・ベンレート
結論
ベンレートが万能ではないか?と思います。
ただ使用した事がある方もいらっしゃると思いますが、
ダコニールは液状
ベンレートは粉状
になります。
なので、使用する際に
水に液を垂らして希釈する作業か
水に粉を入れて混ぜて希釈する作業か
どちらかが必要になります。
この作業がダコニールの方が簡単なんですよね。
必要な分だけ数滴垂らせばキャップを閉めて保管できるので、
使用が楽なんです。笑
ベンレートは1包開封して、必要な粉を入れて混ぜて溶かします。
腰水程度の容量では1包使い切らないので、その後の保管もめんどくさく粉も舞う。
※100均などの瓶に入れておきばOKです。
この作業がなんとも思わないのであればベンレートでいいと思います♪
私は
・種まき前の種の浸水 →ダコニール使用
・種まき後の腰水に混ぜる →浸水で使ったダコニール希釈水を使用
・水やり(スプレー)はベンレートを希釈した水を使用
カビ発生時
どれだけ小さなカビでも付着した種を即座に除く。
腰水の水をやりかえ 腰水をベンレート希釈水に変える。
年間に何千粒も種まきを行うので、
最近は瓶にベンレートの粉を入れて、スプーンですくって使用してます。
用途に合わせてどちらも持っていれば便利ですが、
まずはベンレートを一つ購入して種まきにチャレンジされたらいいかなと思います!
今の季節塊根類は種まきシーズンではないですが、
簡易温室があれば全然挑戦する事も可能です。
楽しい種まきライフを♪笑