永遠のテーマ 発根済
現地株、未発根株を購入した際にまず初めにぶち当たる大きな壁
発根をさせるという事。
ネット上に発根管理方法の記載が多くありますが、
それでも腐ってしまったなどやはり異国地での育成は難しさがあります。
根元からぶった切られた植物を再生させる。
植物からしたら痛いお話ですよね。
できる限りの配慮として根を復活させる事。
可能な限りの手段で根を発根させてあげる事が、
育成者として最低限のマナーかなとも思います。
私なりの管理方法として自分の為にも含めて考察し、
発根方法を練ってみました。
大まかに全部4種類の発根方法があるのでないかと思います。
①用土鉢植え
ネットで一番多く情報があるのが用土鉢植えです。
未発根株を鉢へ用土を入れて植えて発根するまで待つ方法。
現地の環境に近づけ、根が自発的に生えるのを待つ。
基本はこの方法が多いと思います。
最終着地は全て土耕なので、これで生えてくれるに越した事ありません。
ですが、
私も経験ありますが、主根を切断し殺菌剤のベンレートや成長剤のルートン等で
処理をして乾かして植えると
用土と主根の設置面が蒸れやすく、カビが発生する事態になる事があります。
さらに鉢植え中は細かく目視で確認する事が少ないので、
数ヶ月経った後に気づく事が多いです。
発根管理を行う季節にもよりますが、
蒸れでカビる、腐る事はあります。
特に初心者の場合、ペコっと凹んだ塊根部を見るとどうにか膨らむようにと
水やりの回数や量が多くなります。
用土に気を使い水掃けが良い設定にしても、
根がない
↓
水を吸わない
↓
水を吸収してくれないので通常より用土の水掃けに時間がかかる
↓
蒸れてカビる、腐る
悪循環になります。
夢と希望と願いで植えても、相手は生き物なのでそんな簡単にいきません。
むしろ購入時の状態で根がでるスピードはほぼ決まっている感じがします。
では他に発根率を高め、植物を生かす方法はないのかと思い考えました。
下記の方法は実践中なので、
必ず正解ではないですが、鉢植えでうまくいかない場合などは試して頂ければと思います。
以下はさらに手間をかけ早期発根を実現する為の方法です。
私の以前の記事
こちらは上記方法での発根管理です。
②水耕
鉢植えでは根が出たタイミングがわからず、
生えたかどうかわからない状態で管理するので、
もっと早く根の状態を知りたい場合や不安がある場合は水耕が良いのでは思います。
現に今、水耕管理をしております。
土耕で腐ってしまった根を、水耕に切り替えたら根が生えてくれてました。
未発根株を購入し、根の部分を確認。
主根をカットし、殺菌を行う。
しっかり乾かして容器にラピットスタート希釈水をいれ管理を始めます。
温度は高い方が根の動きの速さが変わるので、
シートヒーターの上に容器を置いて保温してあげると良いと思います。
希釈水は2日程度で交換してあげてください。
早いと数日で根が出てくれます。
ある程度、根に枝が別れたら鉢植えか下記で説明しますが、
ハイブリッド管理へ移行してあげてください。
③川砂に植える
最近個人的に注目をしてます。川砂に植える(砂場)
よく拝見させて頂く(サボテンオークションさん)が砂場のような所へ
サボテン オークション日本 サボオク オペルクリカリア・パキプス マダガスカル植物 海外のサボテン
未発根の株を砂場へ置いていらっしゃいました。
細かい用土と水はけの良さで川砂を使われているのだと思いますが、
途中、根の確認をする際も細かい砂なので傷なく取り出す事もできますし、
状態の確認をできるメリットがあります。
シートヒーターで砂を温めてます。
単純に植物も気持ち良さそうなのでストレス軽減にもなるのでは?
現在管理中です。
④ハイブリッド
手間暇は掛かりますがメリットを混ぜていいところだけを配分して根を促します。
発根管理に順番をつけます。
①水耕栽培で根を出す
②川砂で根を安定させる
③鉢植えを行う
そんな事をしなくても鉢植えで根が出るから!
と言われてしまいそうですが、
生き物が相手なので、
根が出る人、根が出ない人がいらっしゃると思います。
むしろ根が出なかった方がこのブログを拝見して頂いていると思い、
記事にさせて頂いております。
インスタなどで発根できました!
は良くみますが初めての方は方法が飛び飛びでわからない事もあるかと思います。
できる限り生かしてあげたい願いも込めて記事を書かせて頂きました。